谷田義弘税理士事務所

三重県鈴鹿市 谷田義弘税理士事務所

「影褒(かげぼ)め」(鴨頭嘉氏)のススメ

はじめに

梅雨が明けた途端、猛暑が続きますが、環境省による「熱中症予防情報サイト」で、熱中症アラートが発表されています。どうぞご参考になさってください。

あまりの暑さのため、昨日納車していただいた原付バイクは、シートをかぶせたまま、本日は乗ることはありませんでした。

また、洗濯日和でもありましたが、しばらくは最高気温が30℃以上の真夏日が続きそうです。余談になりますが、夏日、真夏日、猛暑日(酷暑日)の意味はつぎのとおりだそうです。

  • 夏日…最高気温が25℃以上
  • 真夏日…最高気温が30℃以上
  • 猛暑日…最高気温が35℃以上 (酷暑日…最高気温が35℃以上〔俗語であって気象用語でない〕)

 

令和3(2021)年7月20日(火曜日)

本日は、午前の来客予定が順延となって、昼以降2件の例月訪問と夕方に1件の来客をお迎えいたしました。これに加えて、アポなしで午前に1件(金融機関)、午後に2件(金融機関と出版社)、それぞれお立ち寄りいただきました。

小売業の顧問先様と例月でお会いして、ドラッガーによると、新しい顧客を創り出すことと新しい売り方を考え出すことは経営者の仕事だとうかがいました。経営は、目的を持って目標を立て、計画をつくってPDCAを繰り返す。いうほど簡単なことではないと思いますが、この繰り返しを重ねる以外によい方法はないのかもしれないと思いました。

飲食業の顧問先様との例月訪問では、あと何年後かに迫りつつある廃業に向けてどうするのか?という話題もありました。後ろ向きな話しかもしれませんが、私はとても大事なことだと考えています。これをはっきりさせないと、設備投資をどうするか?といったことにも影響を与えることになります。経営方針そのものをその着地イメージにシフトさせていかなければなりません。あまり面と向かって話しにくい内容ではありますが、寄り添いながら適切な助言を心掛けていきます。

それから、本日は一日を通じて、営業電話(テレアポ)の多い日であったように思いました。中には、相手のことを考えない一方的なものもあって、閉口しました。うち2件にクレームをぶつけたので、「閉口」という言葉はあたらないかもしれません。

 

本日は、以前YouTubeでの学びを共有したい旨述べましたが、今回はこの週末に自己啓発目的で見ていたYouTubeで印象に残った鴨頭嘉人氏の「影褒め」について、私なりにまとめたエッセンスをお伝えしようと思います。経営者はもとより、リーダー必見の内容となっています。どうぞよろしくお付き合いください。

 

「影褒(かげぼ)め」(鴨頭嘉人)のススメ

何年か前、鴨頭さんという有名な方がみえるのでということで、朝活に参加させていただきました。話し方や伝え方についてのコーチングをされてみえる方なので、とても印象に残っています。その後、メルマガもいただいていました。最近では、YouTubeでたいへん有名になったようです。

こんなことから何気に鴨頭さんのYouTubeを拝見するようになりました。参考になったり、勉強させていただけることが多いと感じています。そんな中、今回は、「影褒(かげぼ)め」についてお伝えしようと思います。

おそらくこの言葉は、「陰口」の反対の意味の鴨頭さんの造語だと思います。何も難しいことはないし、お金がかかることもありません。鴨頭さんは、マクドナルド勤務時代にイチノベさんという方から学んだことだそうです。

鴨頭さんは、「『影褒(かげぼ)め』ができる人は仕事ができる人」「『陰口』をいう人は仕事ができない人」と断言しています。

 

では、鴨頭さんのいう「影褒(かげぼ)め」とは何か?以下に例を挙げます。

 

上司のXさんは、部下のAさんの長所を、別の部下Bさん・Cさん・Dさんに、陰で褒めちぎります。すると、Bさん・Cさん・Dさんは、Aさんの長所をとても意識して自分に採り入れようとします。あるとき、Bさん・Cさん・DさんはAさんに上司のXがAさんのことを「めっちゃ褒めてたよ」と、告げます。Aさんは、たいへん嬉しい気持ちになり、とてもモチベーションが上がります。

同じように、上司のXさんはBさんの長所を、Aさん・Cさん・Dさんに陰で褒めちぎります。すると、Aさんを陰で褒めちぎったときと同じようなことが起こります。

上司のXさんは、これをCさん・Dさんに対しても同じように陰で褒めちぎります。こうして、部下のモチベーションを上げるだけでなく、それぞれの長所をそれぞれが採り入れて努力し、その組織全体の成果が自然に上がるというわけです。

 

このスキルを成功に導く秘訣は、上司Xさんが、部下の長所をしっかり見極めることにあると思います。これができなければ、この手法はうまくいかないと思います。

 

いかがでしょうか?

これなら誰でもできると私は思いました。言い換えれば、これができないリーダーは多くの困難が伴うように思います。

このことを意識して、折に触れ、活用したいと思いました。

どうぞご参考になさってください。

 

おわりに

学生の頃、先生が「経営学では結論が出ているけれども、哲学は結論が出ていないのでたいへんなんだ」といったようなことをおっしゃってみえたことを思い出しました。「経営は人なり」という結論が出ている経営学と、「人間とはなんぞや?」と、もがき苦しんでいる哲学の世界を表現されたものだと考えられます。

このことを踏まえて、「影褒(かげぼ)め」を考えると、経営の中心に位置するのは「ヒト」であることがよく理解できるように思います。

この「影」は「陰」のほうが正しいのかもしれないと思いつつ、今回はここまでにさせていただきます。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。