谷田義弘税理士事務所

三重県鈴鹿市 谷田義弘税理士事務所

採用と源泉納付と消費税の還付

こんにちは。
鈴鹿(三重)の税理士、谷田です。

梅雨明けまでしばらくかかりそうですが、私の仕事は雨が降っても影響がないので、職員ともども淡々と片づけてまいりたいと思います。

採用について考える

昨夜は夜更かしをしてしまいましたが、今日は朝から採用試験をさせていただきました。採点には至らないほどの内容ではございましたが、これで昨日の受験者を合格とする決心がつきました。相手のご意向も確認しつつ、「人財」の確保に向けて、戦略をもって計画を遂行したいと思います。

それは、入社して二週間以内に続けていくかどうかをよく話し合わなければならないと思います。じっくりお互いが求めるものを突き詰めて話すことが肝要だと考えています。これまではこういうことをうやむやにしてきましたが、人件費が高騰している今、一人のミスマッチが事業全体を傾けてしまいかねない重要事項と位置づけるべきです。そうなると、日本もフリーランスという働き方が増えると考えられます。アメリカではすでにその割合が、35%に達しているとされています。

ということから、実際の採用は、入社して二週間を過ぎてからと捉えて差し支えないと思います。少しでも求める人材に近い方を探すのであれば、この期間も求人を継続してもよいと考えています。

もっと重要なことは、その後の職場での実践的な教育(OJT;職場で働きながら実践的に業務上のさまざまな知識や技能を身につける人材育成手法)ではないでしょうか?これをさらに効果的に推進するために、当事務所ではメンター制度を意識して、このOJTの利点を引き出すことを目指しています。

また、新入社員の受け容れ体制を整えるということで、一人ひとりが目的意識を持って参加する朝礼をしっかり実践していきたいと考えています。

本日の午前中は、こんなことを考えながら過ぎていきましたが、採用試験受験者には閉口させられることがたくさんありました。

 

迫る!納期の特例の納付期限

その間に、顧問先様より電話がありましたが、出ることができなかったので、折り返したところ、所得税の源泉徴収に関するご質問でした。取引先に給与や報酬を支払う際には源泉徴収をしなければならないことがあります。まずは支払うほうが、「給与支払事務所等の開設届出書」を税務署に提出して、源泉徴収義務者となっている場合で、報酬や料金を受け取るほうが個人である場合には、原則として、源泉徴収が必要となります(1回に支払う額が5万円以下の場合には、源泉徴収をしなくてもよい場合などがあります)。国税庁のホームページには、次のようなものが列挙されています。

イ 原稿料や講演料など
ただし、懸賞応募作品等の入選者に支払う賞金等については、一人に対して1回に支払う金額が5万円以下であれば、源泉徴収をしなくてもよいことになっています。

ロ 弁護士、公認会計士司法書士等の特定の資格を持つ人などに支払う報酬・料金

ハ 社会保険診療報酬支払基金が支払う診療報酬

ニ プロ野球選手、プロサッカーの選手、プロテニスの選手、モデルや外交員などに支払う報酬・料金

ホ 映画、演劇その他芸能(音楽、舞踊、漫才等)、テレビジョン放送等の出演等の報酬・料金や芸能プロダクションを営む個人に支払う報酬・料金

ヘ ホテル、旅館などで行われる宴会等において、客に対して接待等を行うことを業務とするいわゆるバンケットホステス・コンパニオンやバー、キャバレーなどに勤めるホステスなどに支払う報酬・料金

ト プロ野球選手の契約金など、役務の提供を約することにより一時に支払う契約金

チ 広告宣伝のための賞金や馬主に支払う競馬の賞金

話しが大きくなってしまいましたが、ご質問の内容は、源泉徴収をしている取引先から「税理士さんに聞いてください」と、指摘を受けたそうです。よくよく聞いてみると、実はその取引先は法人であるため、源泉徴収をしてはいけなかったということが判明しました。これで源泉所得税を徴収するか否かの問題は解決したのですが、7月12日には源泉徴収をした所得税の納付期限が到来するので、確認したところ、予定されていないことがわかったので、納付に向けて対応策を講じることができました。むしろ、こちらのほうが失念を免れてよかったと思います。どうしてこんなことが起こったのかというと、この顧問先様も昨年末頃から関与することになって納期の特例の適用を受けている事業所であるため、当事務所では今回が初めての夏の「納特」の納付となるためです。

何はともあれ、納期限に間に合いそうなので、一安心です。

 

3月決算法人の消費税還付時期

またお昼前に、別の法人様よりお電話がありました。気づいてすぐに折り返したところ、「去年は6月に消費税の還付を受けたけれど、今年はまだ受け取っていない。」といった内容でした。この法人様は、3月決算5月申告で、確認したところ5月28日にe-Taxで申告していました。確かに、e-Taxで申告をした場合、概ね3週間で還付金が振り込まれると税務署から聞いていたので遅いと思いました。そこで、所轄税務署に確認したところ、昨日(7月5日)に文書を発送し、7月6日か7日には振り込まれるとの回答をいただきました。早速連絡をして、一件落着となりました。確かに、多額の税金が戻ってくるので、着金のタイミングは気になるところです。なお、この関与先様は、毎年消費税の還付を受けています。なぜか?というと、売上の大半が、中古の農機具を日本国内で仕入れて、これをベトナムに輸出して得ているため、日本の消費税を仕入の際に支払うものの、輸出で得る売上に対する消費税を受け取ることができないため、消費税が戻ってくるという仕組みです。

脱線してしまいますが、税金が戻ってくるような場合、税務調査を受けやすくなります。一度国庫に入ったお金を戻すわけですから、どうしても慎重にならざるを得ないといったところでしょうか。返さなければならないものは返すけれど、間違いがあってはならないというわけです。そういえば、消費税の還付については、「調整対象固定資産」を取り上げた際にも触れました。

 

生命保険への加入

前回も触れましたが、最近立て続けに生命保険に入ることができませんでした。原因は、「メタボ」です。これ以外の何ものでもないので、入れないのは仕方がありません。私の場合、生命保険はだいたい手当てできていると感じているので、特に入れなくても実害はほとんどないのではないかと考えています。

こういう実体験を通じて思うことは、生命保険は「入ってあげるもの」ではなく、「入れていただけるもの」と思うことが時々あります。特に、私のように生命保険に入りたくても、健康上の理由で入れない場合には、そう思います。

また、今回は以前は入れなかった保険に再チャレンジしてみたのですが、また入ることができませんでした。残念ではありますが、入れないことが明らかになるプロセスでは、とても手間暇をかけていただけた思いです。このことによって、自分の身体の医学的な分析のきっかけにもなりました。

そして、保険は病気や死亡、地震や火災といったリスクに対して経済的な補てんで何とか切り抜けようとする術の一つであることを実感しました。

 

仕事柄、たくさんの事業をされてみえる方々の財務を拝見する機会が多いのですが、時々生命保険にたくさん入ってみえる方を見掛けます。共通していることは、リスクについてよくお考えの方で保険料の経済的負担ができる方だと思います。

今回、これまでにない大がかりな整理整頓を手伝っていただいていますが、これもひとえに安心を得るためだと改めて思いました。

 

減価償却と役員給与のご相談(mail)

夕方から夜にかけて、関与先様より、中古乗用車を購入する場合、損金(経費)計上は減価償却によるのか?といったご質問をmailにていただきました。

減価償却は、当事務所で会計ソフトに入力して行う手はずとなります。そのため、次のような費用があれば、教えていただくようお願いしておきました。

車両本体の価額/以前乗ってみえた車の下取り価額/自賠責保険料/自動車任意保険料/リサイクル料/付属部品/印紙代/自動車税・自動車重量税/諸手数料

などなど、詳しい情報をうかがわないと、自動車の減価償却はできません。

 

 

それから、代表者が法人に貸し付けてあるお金を返済してもらい、これを生活費などに充当する。といった相談を受けました。これなら、役員報酬にかかる所得税や住民税、あるいは社会保険料はかかりません。もっとも、法人に貸付金があることが前提となります。

ここで気をつけなけばならない留意点は、つぎの2点です。

❶役員給与の定期同額

❷議事録の作成と保管

来たるべき税務調査に備えて、モレやミスのないようにしておきましょう。

 

異業種交流会(zoom)に参加して

夜には、zoomにて異業種交流会に参加しました。気心の知れた経営者との1時間程度の会合です。ここで気になったことは次の3点でした。

  • 有名国公立大学卒業生の採用を検討している中小企業
  • 半導体不足が目処立たず、コピー機・自動車(特にカーナビ)・エアコンに1年くらい影響か
  • 営業メール1,000件で、得意先4件開拓

いずれも、興味深い内容ですが、特に3つめの新規開拓方法はもう少し詳しくうかがいたいので、個別にうかがっておきたいと思います。

 

おわりに

こんなふうに、本日もたいへん充実した一日を過ごさせていただけました。

忙しい中、夕飯はカレーを作りました。つくったといっても、電気圧力鍋に具材とルーを入れただけですが。奮発して買った肉といただきました。残業をしてくれた職員と舌鼓を打つことができました。

夜遅く、近所の国道23号線で道路工事が始まりました。大がかりな工事で、アスファルトの改修工事のようです。最近、アスファルトがきれいになっている道路をよく見掛けます。普段何気に走っている道路は、こんなふうに交通量の少ない深夜にメンテナンスがされ、維持管理されていることを知らない人はたくさんいると思います。

 

本日も最後までご高覧いただきましてありがとうございました。

 

何かございましたら、次のフォームにてご一報ください。