本日も、税理士谷田義弘の日常を振りかって、「コロナ」に負けない経営を考えてみたいと思います。ご参考になさってください。
インフラ建設会社経営者ご夫妻(40代)との面談より
- 前期よりも売上げが好調なため、「持続化給付金」(200万円)を検討中で、売上が半減すれば直ちに申請したい。これができれば、「家賃支援給付金」も申請できると考えられるので売上高の推移を注意深く見ていきたい。
- 今の現場(名古屋栄)が終わったら、ショッピングモールの現場があるので、当面仕事には不自由しないけれども、その後はどうなるかわからない。いずれもゼネコンの仕事なので、これからもこれを一つの柱としていきたい。
- 住宅着工件数が減っているので、一戸建ての仕事はなくなっている。これがないと利益率が落ちてしまうので、「コロナ」の影響は否めない。
- 消費税の簡易課税制度について概説の後、工場を建てたり、高額な機械を購入したりすると不利になることもなるので留意を促したところ、「コロナ」の影響を案じているので、中古の乗用車くらいしか買う予定はない。
染め物原材料製造業代表(70代男性)との面談より
- 全国的に花火が中止となって、浴衣を着る機会がなくなり、全く売れていないのでほぼ仕事がなくなってしまった。
- 今売れないということは、来年の製造にも影響して、来年も仕事がないことを意味する。
- 伝統産業として学校やカルチャーセンターでの講座も激減してしまった。
- それでも廃業するわけにはいかない。売上がなくなっても生活が維持できれば、年金をつぎ込んででも事業を続けていく予定。伝統工芸を絶やすことはできない。
法人工務店経営者ご夫妻(40代)との面談より
- 「持続化給付金」(200万円)を受け取ったが、これを有効に遣う方法として、軽ダンプの購入、倉庫の屋根塗装、塀の建設を考えている。
- 当期の売上げ見込みが立たないので、全部遣ってしまうわけにはいかない。今年いっぱいくらいまで様子を見て、計画していく。
- 軽ダンプを購入する際、リース契約と現金での購入、どちらがよいか?相談を受ける。
⇒リース契約で車検や任意保険付きで有利か否かといったことはわからないけれども、一般的にはリース会社の利益を負担することになると考えられます。消費税については、現金で購入した場合にはそのときに消費税を支払ったことになりますが、リースの場合、毎月のリース料に消費税がかかってくるといった違いがあります。一方、法人税法では、一括払いでも、ダンプ式・軽自動車とも、法定耐用年数は4年で減価償却することになるので、節税効果は大きくならないでしょう。
⇒当期の売上げの様子を見ながら計画していくことは重要なことだと思いました。是非いただいた「持続化給付金」を有効にご活用ください。
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